陶芸家 ろくしんがま の冷静と情熱

北九州を拠点に、福岡・大分・山口県と幅広く出店や器などの製作を続ける陶芸家 ろくしんがま

ハニワから猫まで思わず顔が綻ぶ可愛い物が人気を集め

拠点である北九州のみならず県外まで幅広く出店を続ける彼の

冷静と情熱とは?

陶芸教室を3件はしごしてました

藤原;陶芸を始めたきっかけって何ですか?


ろくしんがま;陶芸始めたのからいうと

10数年前ですが、昔働いてた職場で陶芸…

もっと言うとモノ作りが好きな同僚が居て

その人と一度は陶芸やってみたいって話はしてて

ただ、なかなか腰が重たく…

そんな中偶然見つけた場所が

カルチャセンターのような場所で

今も通ってるんですが

そこに一緒に行こうって話になって

ただ相手も腰が重たく…笑

なら先に行ってくる!lって形で行き始めたんです。

その始まりから陶芸に魅せられて気がついたらどっぷりハマってました…笑

そこから気がついたら陶芸教室3件ハシゴしてたような時代もあって

最初はほんとただ器を作ってましたね


最初はハニワのカップ

藤原;陶芸の魅力って何でしょうか?


ろくしんがま;陶芸は最初から綺麗なのを作れる人も居ればとんでも無いオブジェを作る人もいて

ほんと人それぞれですが

ただ、それも面白くて本当の意味で個性が出るんで

僕は出店を始めたのは4年前ほどで北九州からスタートして

そこから生まれた繋がりで様々な場所の紹介を頂いて今は福岡・大分・山口などで出店してますね


藤原;今は猫の印象が個人的に強いですがその前って?


ろくしんがま;最初はハニワのマグカップを作ってて、

これから何か面白い物が出来ないかなと考えてて

猫の形のカップを作ってみたんです。



それが3年ほど前でそこから変わり種を作ってみたり最近では猫繋がりで箸置きを作ったり

藤原;素敵すぎじゃないですか…‼︎見惚れますね(´﹃`)

ろくしんがま;ありがとうございます笑

最初は…今でも器自体を見てもらえない事も多くて

こう言うのに興味がないのか…もちろん自分の見せ方も含めて

見てももらえず、もちろん手にも取ってもらえず目の前素通りは結構あって

日々、試行錯誤中です。笑


一つができるまで2ヶ月から3ヶ月



藤原;月どれくらい出店してるんですか?


ろくしんがま;多い時は10は越してますね!

夏と冬は寒かったり暑かったりで少し減りますが…

全部が屋外イベントではないので屋内の時もあります

出店の主催者様も春秋の方が気候が良いので

大きなイベントも春や秋に多いですし!


藤原;出店する時ってどれくらいの数展示されてるんですか?


ろくしんがま;数は多いとは思います!ただそのスペースの広さ等で置くもの考えたりするんで

柄のバリエーションが小皿一つにしても多いので箱にたくさん詰めてあったりして


ろくしんがま;もし仮にこの作品を1点と数えると軽く100は超えますね笑


藤原;そんなにあるんですか!?


ろくしんがま;はい笑

陶芸は工程の時間が結構かかるんです笑

この小皿一つにしても粘土を買ってきて、一度きくねりと言って粘土を揉むんです

それで粘土を均等な状態にしてそこから製作にかかります

そして形にして乾燥が時期にもよりますが今だと2週間から3週間

厚みにもよりますが厚さがあればその分まだ時間はかかります


藤原;この小皿で2週間…!


ろくしんがま;ですね!そして乾いてから皿の縁をやすりで綺麗に手入れして

そこから窯に詰めて焼く

窯もひとつだけ入れるわけにはいかないので
満杯まで入れてそこから

700度から800度で焼いて素焼きの状態にします

それで一度出して色つけや模様付けをして上から上薬…表面をツルツルにするものを塗るんです

そこからもう一度窯に入れて次は1250度前後で14時間近く自分で焼いてます

そこから冷えるのをゆっくり待ちます

熱を与える時もそうですがゆっくり熱の温度を調整しないとすぐに割れてしまいます笑


ろくしんがま;それで作ってくんですが焼いたからと言って全て成功ではなく

割れたり、色が悪かったり物にならないのもたくさん出てきます…笑


笑顔が溢れる食卓


藤原;本当に…全然知らない世界でした…


ろくしんがま;どんなに早くても作るのに最低1ヶ月長い時は3ヶ月はかかります

なので季節ものは早い時は半年前には作らないと間に合わないんです。笑

藤原;長い時間をかけて一つの作品が生まれてたんですね…

ろくしんがま;今は笑顔が溢れる食卓をメインにいつか工房やアトリエを作るために奮闘中です。笑

自分のコンセプトが 笑顔が溢れる食卓を で。

やっぱり好きな器一つで変わると思うんです。

スーパーで買ってきた物一つでもタッパーのままより好きなお皿に

お茶を飲むのもお気に入りで飲むのと100円のコップでは違う

そこでほっこりする時間を持っていただけたらなと思うんですよね

それは自分のに限らず…

好きな作家さんを探して素敵な日々をすごしてほしいと思いますね!

作り上げた食べ物を好きな皿に盛り付けていただけたら幸いです笑


知らない世界での葛藤 10年という時間をかけてたどり着いた
笑顔が溢れる食卓 というコンセプト
外食や一家団欒が減り続ける現代の中で
これほど素敵で一番大切な事は他にない気がする
暖かくてどこかほっこりする
ろくしんがまさんの言葉はとても優しさに包まれてました。


藤原繊月 -Grace-

light×color×art 巡り巡って誰かを幸せに をコンセプトに。 フォトグラファー、写真家、クリエイター、カメラマン、ライターとして活動しています。

0コメント

  • 1000 / 1000